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アンドリュー・フォン・オーエンの稚拙さ

NHK BSプレミアム『クラシック倶楽部』で本日 放送された
アンドリュー・フォン・オーエンの
ラヴェル『ラ・ヴァルス』はひどかった。

放送上のプログラム前半
ベートーヴェン『ピアノ・ソナタ 第21番《ワルトシュタイン》』も
いかがかと思いました。
普通の「音楽」専攻じゃない大学生が練習してると思えば 悪くないですが
人前で聴かせるレベルとは思えませんでした。

ラヴェル『亡き王女のためのパヴァーヌ』は
乙女チックに打鍵も弱くこじんまりとした小品仕上げ。

以前、ユリアンナ・アヴデーエワ演奏会の記事でも触れましたが
ラヴェルのピアノ曲というのは 距離感の取り方が難しいもの。
アルゲリッチでさえラヴェルに「弾かされている感」があります。

アンドリュー・フォン・オーエンの『亡き王女のためのパヴァーヌ』は
弾かされている以前に 内向的に楽譜とラヴェル独特の和声に
小さく包(くる)まる戦術で なんとか鑑賞に耐えられるものとなりましたが
男性ピアニストの弾き方でも音でもない。
同曲を勝手にアンコールにも値しない小品みたいに弾かないで欲しいもの。

さて『ラ・ヴァルス』ですが
冒頭、楽譜「A」に至るまでで既に左手が怪しい。

強弱記号に従順で 楽譜を見ながら聴くと騙されるかもしれませんが
苦手なのでしょう、左手は処理し切れてません。
つまり、ラヴェルに弾かされる以前の技術しかありません。
音符についている「・」と「>」との違いは感じられませんが
律儀に違和感たっぷりに叩いてくれます。

PCキーボードの「Return」・キーじゃねぇっつうの。
小節ごとのヘアピン「<>」も理解して暗譜したとは思えない。

しかも、アンドリュー・フォン・オーエンは妙な間(ポーズ)を
入れることが得意であり、
楽譜上「A」になったところでは、まるで別の曲を弾き始めたかのような
連続性 つまり 曲としての流れを無視。

「A」からは左手は千鳥足というか メトロノームにのらない
オレ様の指がまわるテンポでいいんだ感にあふれています。

左手のテンポ(音符の細かさ)がなくなると
とたんにノリノリになり
右手高音が細かくなると 左手は弾けてるのにぃ〜感たっぷりに
右手処理可能速度に落ちるって よく良心の呵責なく人前で
カネ取って弾けたもの。

約12分間のハッタリ演奏でござる
ニンニン(忍耐の忍が必要でござる)

アンドリュー・フォン・オーエンのハッタリは
とくかく低音(曲の終わり間近ならラ#のオクターブ2音)に
顕著で その分 トリルのように聴こえる右手も
かなり出来が悪く これじゃ『修道女モニク』や
ベートーヴェンのピアノ・ソナタでも初期のものは無理でしょ。

だから なじみがあって 拍手や(ヤラセとしか思えない)ブラボー!が
しやすい曲でまとめられた感が ハンパじゃない。

実際のコンサートでのプログラムは分かりませんが
『ラ・ヴァルス』については 曲の構成に対する理解に著しく欠け
よくも野平一郎の国ニッポンに来られたものだと思うし
テンポなどの正確さ(不正確さ)でいうなら
よくも辻井伸行の国ニッポンに来られたものだと思う。

金髪でスリムな白人青年だから「ブラボー!」?
(ホモセクシャル・オーディエンスがメインのターゲット層?)

ゲルパーだと色んな意味で「ブラボー!」叫びにくいから?

過去にそれなりの演奏をし
運にも恵まれてのCD発売や 外国での演奏会なんでしょうが
日本人のとあるピアニストのように
ショパンは弾けたけど 他はボロボロで聴くに耐えない系?

耳の肥えたピアノ愛好者は
アンドリュー・フォン・オーエン には
近づかないことをお勧めします。



Liszt Piano Music

Liszt Piano Music

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Delos Records
  • 発売日: 2011/02/22
  • メディア: CD



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